#155強姦・性器切断・乳房切除 「パプアニューギニア/ゆきゆきて神軍」の悪夢

Prev Index Next


 ティム・ロビンス。育ちのいいインテリもどきの役者。ロバート・アルトマンの 「プレイヤー」 で、アレクサンダー・ジュリアンのスーツを、お得意の長身を生かして、み、見事に着こなしていた男。

(ぼくは、そのおかげで、アメリカはノース・カロライナ州まで出かけて、アレクサンダー・ジュリアンのトレーナーをゲットしてしまった。ノース・カロライナは、アレクサンダー・ジュリアンの出身地なのです)

 さて、彼が主演した作品のひとつに、 「ジェイコブス・ラダー」 というのがあります。ティムは、監督なんかに手を出さずに、こういう役を演じているほうが、ずっときっといいのに、ね。

 (彼が監督をやると、その内容のあまりのマトモサに、二の句が告げなくなる。困ったもんだ? だってさー、誰が見てもヒューマニズムみたいなものを、「これこそヒューマニズムです」と提示されたってどうすればいいわけ? 「そうだけど、そうだけど、なにかご不満でも?」としか、言いようがないよ)

 さて、 「ジェイコブス・ラダー」 は、ベトナムで、戦意高揚のために、ひそかに食物に混ぜて薬物を盛られたらしい帰還兵のドラマ。

 「アメリカ政府は否定している」とクレジットが出たけれど、「とってもありうる話」だよねー。

 だってさー、たとえばモンタナ州とかで、「ロスト・バージンのつぎは、スピードかっくらって、4Pしよーぜ」とか言いつつ、ハイスクールを卒業したヤンキー兄ちゃんが、東南アジアの片隅で兵隊やらされて、どうやって戦意を高揚できる? 戦意どころか、ナニだって立たないよ。

 高揚するほうが、ヘンタイだぜ。

 (注・日本では、バージンというと、女性の○○廃棄(喪失)か、またはCDショップしか連想しないけれど、むこうでは、男性の童貞のことも、バージンといいます。ま、単なる人生の道程なんだけど)

 ま、ベトナムも湾岸も遠くなりにけり・・・だとして、問題は、パプアニューギニア。

 知ってる? 「知ってるつもり」は、なしにして。

 パプアニューギニアって所は、インドネシアのほうにある所で(じつは、ぼくもよくは知らないけど、とにかく世界地図の下のほう)、タイヘイヨー戦争の時、激戦地だった所。

 え? 祖父が死んだ所? でも、お戦地(オセンチ)になっちゃいけないよ。

 ラバウルとか、ガダルカナルという地名を、どこかで耳にしたことありませんか。あそこがパプアニューギニアなわけ。

 そこではねー。日本兵が、たいへんな残虐をした・・・・ということを、ようやく、被害者や遺族の方々が語りはじめたらしいのです。(「週刊朝日」10月17日号)

 いわく、「この悲惨な出来事は、わたしの目の前で起きたのです。日本兵が、わたしの母をレイプし、そのあと殴り殺したのです。母は体をバラバラに切断され、皮をはがれ、肉片として軒先に吊るされ、飯盒でゆでられました」

 いわく、「日本兵にブタをもってこなければ母親をころすと脅かされたので、ブタを工面してもっていくと、日本兵は母親をレイプしてから殺しました。それも胸だけをカットして、ゆでて食べるとう方法です。母は出血多量で死ぬまで、そこに放置されました」

 壮絶! ただ無言!

●日本軍による被害別登録者数
殺害

3497人

強姦のあと殺害

5164人

乳房切除で死亡

19人

刀で性器をえぐられ死亡   

8人

性奴隷・慰安婦

12718人

人肉食の犠牲

1817人

化学兵器による死傷

1867人

拷問

28人

強制労働

9112人

医療関係の労働提供

135人

現地憲兵隊への徴用

2658人

兵隊として徴用

1904人

荷役労働の提供

25885人

 あああああ、悪夢としかいいようのないアウシュビッツ・ヤポニカか?

 ぼくは、この12月に、友人たちと、あの「ショアー」のビデオを見ることになっているのですが、この「パプアニューギニア/ゆきゆきて神軍」についても、ぜひ語り合いたいと思っています。

 人間をここまで残虐にするのは、いったいなんなのでしょうか。

 インドのベンガル地方の人々は(ヒンズー教?)、神は人間の体のなかにいると信じているそうですが、悪魔もまた、ほかならぬ人の体のなかにだけ存在するのですね。

Top Prev Index Next