#104「アメリカかぶれ」のディスコ青年・・・誰も知らないタルコフスキーの秘密

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 サールナートホール誕生以来初めての ●無謀で無防備な快挙「タルコフスキー・アンソロジー」(7月末ー8月上旬)● を記念して(だって東京や大阪以外の地方都市で、こんな企画をやるなんて、正気の沙汰じゃないんだから?)、君の知らないタルコフスキーの秘密を暴露します。

  1. 彼は、少年時代、ターザンの真似をして、木に登りウァーオーと叫んでいた。

     ※その人が、後日、「サクリファイス」なんて作品をものにするんだから、これこそターザン(他山)の石? 君だって、この先のことはわからない。もしかしたら、「ぼくのムラムラは煽情だった」なんて作品、つくったりして。

  2. 彼は、ディスコに入りびたりする青年だった。

     ※すごく派手な衣装で踊っていたみたい。きっと、その姿を「鏡」に映して、「惑星ナルシス」してたんだろう。おお、こわ!

  3. 彼は、いつも美しい女性に恋をし、17歳で「結婚したい」と父親に告白した。

     ※父親は19歳で結婚したそうだから、これは、覚醒遺伝かもしれない。きっと、口説かれるギャルにとって彼は、ハンサムでノスタルジックで、学校殺死の「ストーカー」だったに違いない(事実、彼は、何度か放校処分になりかけていた)。

  4. 5以下は、涙を飲まずに省略。

 そうです。誰でも、人生において、1度や2度は、なにかにカブレるものです。それが、ホラービデオであるかか、総会屋接待であるかによって、人は、困惑の岐路に立ちます。そこでキョロキョロしても悲惨な結末しかないのにね。

 そこで、さっそくタルコちゃんに便乗して、「カブレ事件」。

 ごく最近、ぼくの身辺におけるハプニングとしては、わが秘書バード君のケースがあります。

 彼女いわく「突然、全身が発疹してカユクなったんです。あたしだけでなく家族全員がそうなりましたから、これは、心因性とか個人的なものではなく環境的なもの。たとえばダニとかが原因かもしれません。それにしても、顔だけはなんともなかったので、このカユミは他人には理解してもらえずに、ひたすら孤独な悶えの淵へ沈み込みました。人生においてカユイということが、こんなに苦しいものだとは、いまのいままで知りませんでした」

 そういえばぼくも、大学1年生のときに、カブレたことがあり、医者通いをしました。

 夏休みに、京都に住む小学時代の友人のところへ約1か月泊まりこんで遊んでいたのですが、このとき軽い栄養失調になり、耳だの首などが、カユイカユイになりました。

 でも、帰ってくるとき、祇園の芸子さん(友人の姉)が、駅まで見送りにきてくれて、和菓子のお土産なんかくれたので、とてもうれしかった。ちょっとした「伊豆の踊子」気分?

 ちなみに、その友人の家には、父も母もいなくて、お婆さんだけ。理由を聞くわけにはいかず、いまだに謎のままです。

 バードもカブレた。ぼくもカブレた。そして、タルコフスキーもカブレた。めでたしめでたし。

 さて、タルコフスキーの秘密に戻ります。

 この7月に、かの「青土社」から、「タルコフスキー 若き日、亡命、そして死」という本が出ました。

 「青土社」は、「ユリイカ」や「現代思想」という雑誌を出している出版社で、「ユリイカ」は、別冊で「ソクーロフ特集」も発刊しているので、ことのほか好きな本屋さんです。

 そしてこの本には、少年時代に画家を夢みていたというタルコフスキーの絵画や、父への手紙などが紹介されていますが、柱になっているのは、多くの関係者が語る「知られざるタルコフスキー像」。

 ぼくは、6月30日に、書店が店頭に出すまえに1冊抜き取ってゲットしましたが(万引きではなく、ちゃんと代金は支払いました)、この本は、誰にも貸す気はさらさらないので、読みたい人は、身銭を切って買ってください。金2400円です。

 なお青土社からは、「ランボー 精霊と道化のあいだ」という魅力的な本も出ています。これは、少し高くて金3400円。

 誰か買ったら、見せてください?

 最後に、今日のことば。  

「思えばぼくの人生は、ポテトチップからソクーロフまで、たえずなにかにカブレることの連続でした。このさい、死ぬまでカブレてやるからね」

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