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レイプに関する告発の行方

日本は1・18 米国は34・30!

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 性暴力というのは、いつも映画の素材として、不自然なまでに元気です?

 その代表的行為であるレイプについていえば、ジョディ・フォスターの「告白の行方」は、真正面からこの問題に取り組んでいて、これは、客寄せの手段としての性暴力描写ではない点に、注目しなければならないでしょう。

 ただ、あの作品を見ていると、バーで踊っているジョディは、とても挑発的な感じがして、あれなら、男をそそってしまうかも?・・・と思いました。
 そそるアナタが悪いのか、みずからをそそってしまうボクが悪いのか。

 そういえば、いとしのブラッド・ピットが端役で注目された「テルマとルイーズ」でも、駐車場でレイプシーンが登場します。あんなところで、あんなに簡単にと思うのは、世間知らずの悲しさでしょうか。

 さて、突然ですが、刑法をご存じですか。警報は知っていても、刑法のことは・・・・・?
 いわゆる性犯罪について規定しているのは、「刑法22章」だそうです。

 174条が「公然猥褻剤」ではなくて、「公然猥褻罪」。あまりに黒くて硬くてデカイからといって、やたらに見せびらかしたりしないでくださいね。

 175条は、「猥褻物頒布罪」。頒布は罪になりますが、購入は罪にならないのでしょうか。でも、「お客さん、純生の裏ものがありますよ」なんてのに、つい乗ってしまわないように、ね。

 176条は、「強制猥褻罪」。いやがるほうが、よりそそられるという厳粛な事実(?)が、男性側にはあるとしても、強制はいけないのです。そういう人は、矯正しなくては、ね。

 そして、177条は、強姦について規定しています。
 おいおい、ここは法学部のセミナルームじゃないんだから、固い話は、やめようぜい。

 ところで、いま日本の国では、どのくらいレイプ事件が発生していると、思いますか。
 もちろん、これは正確な統計があるわけでなはないので、親告罪として届出がされたものだけになりますが。

 さる資料によると。
1964年  6857件
1996年  1483件

 このように、1964年にピークを迎えてから、著しく現象しているそうです。

 そして、人口10万人あたりの強姦件数を、いくつかの外国と比較をしてみると。
日本   1・18(1996年)
韓国  11・00(1995年)
台湾   4・08(1994年)
米国  34・30(1994年)
ニュージーランド
     7・46(1994年)

 やはり、米国は、すごい。もちろん、告発が容易な社会風習があるとしても、すごい。すごい。

 なお、学者さまのご意見によると、日本では、意識調査の結果などから類推して、現実には、この数字の倍くらいは発生しているらしいのだそうです。
 しかし、それにしても、きわめて低率ですね。

 で、俗説としては、ポルノが性犯罪を誘発するというのがありますが、性表現や性行動が自由化されてきたこの30年に、むしろ性犯罪は減少しているという事実があり、ポルノと強姦の因果関係の論証は難しいそうです。

 そして、余談になりますが、ぼくがいま、メンバーの片隅にいて設立準備を進めている「静岡いのちの電話」のスタッフの話によると、この電話は、そもそも自殺防止を主目的としているのですが、実際に少なくないのは、エッチ電話なんですって。

 「いのちの電話」の基本ルールは、「かけてきた相手が受話器をおくまでは、こちら(電話相談員)から先に切ってはいけない」。 したがって、そういう電話にも、きちっと応対しなければならないのですが、その電話のおかげ(?)で、下着泥棒をやめたという人も登場しているそうですから、うーん。

 うーん。うーん。うーん。
 企業組織のなかには、男同士のビジネス・レイプなんかもあるわけだし、うーん。うーん。うーん。

(1998年10月11日)

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