それは、まったく予想外の行動であり出費でもあったが、このまえ大阪へ仕事で行ったときに、梅田の古書街で、フランチェスコ・クレメンテと、ジャン・ミシェル・バスキアの画集を買ってしまった。
クレメンテは、2000年2月から開かれたクレメンテ展にちなんで、グッゲンハイム・ミュージアムが刊行したもので、13440円。バスキアは、1999年のミラノのCHARTA社が出したもので、8000円。
最初は、クレメンテだけでホテルへ戻ったのだが、これまでに見たことにない作品がいくつか収録されていて、それがどうしても心にひっかかったので、つぎの日の夜にバスキアも買った。
なお、これは、2人を好きになったのちに知ったことだが、1983年に、クレメンテとバスキアは、アンディ・ウォーホルとともに、コラボレーション作品を手がけている。そうなると、ウォーホルも好きだと言うべきなのだが、それはちょっと、ね。
そして2001年夏。
静岡の百人劇場で、「バスキアのDOWNTOWN81」を見た。
それから家に帰ってビデオで、ジュリアン・シュナーベルの「バスキア」を見た。
こうした作品を見るのは、誰かさんがごひいきロックスターの来日公演に行くようなもので、まともな鑑賞眼は機能しない。事実ぼくにとって、19歳のバスキアが動いている映像は、奇跡を見るに近いことだった。
そう、ドアーズのジム・モリソンのライブ・ビデオを見るのと同じである。
ところで、クレメンテの作品が登場する映画をご存じだろうか。アメリカ映画「大いなる遺産」が、それだ。イーサン・ホーク演ずる主人公(画家)の描いたものが、すべてクレメンテの作品で、タイトルバックにも登場するから、知っている人にはすぐわかる。
よって、この「大いなる遺産」も、ぼくにとっては、画集以外でクレメンテの作品に接しうる貴重な非映画作品なのである。
あ、数年前にセゾン美術館で開かれたクレメンテ展は、もちろん見ていますよ。
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