会長挨拶

一般社団法人 静岡建設業協会

 会長 市川 照



 日頃より当協会の事業活動に対し、格別のご支援とご理解を賜り、誠にありがとうございます。
 令和5年度がスタートするにあたり、当協会を代表してご挨拶申し上げます。

 今年で4年目となる新型コロナウイルス感染症の取り扱いも、5月より大きく変化する見込みとなってきており、行動制限が大幅に緩和されるなど社会経済活動の正常化が進むことによる景気の持ち直しが期待されていますが、一方で、ロシアのウクライナ侵攻や円安の影響などによる物価高は、建設業界においても燃料費や資機材の高騰など大きな影響を受けています。

 また、昨年9月の台風15号に伴う豪雨災害では、静岡市中山間地を中心として甚大な被害を受けましたが、多くの協会員を始め地域の建設業が河川の氾濫により寸断された道路や堆積した土砂の撤去などにいち早く取り組み、早期復旧に尽力してきました。
 しかし、協会としては、風水害における組織的な初期対応や「地域の守り手」としての災害対応活動が住民に正しく評価されるための取り組みなどに課題が残りました。

 地域建設業は、住民の安心・安全を守る「地域の守り手」としての役割と共に、「地域の創り手」として継続的な社会生活基盤整備の担い手としての役割も求められています。
 これら地域建設業に求められる役割を果たすべく、静岡建設業協会は、令和5年度事業として、近年の甚大化する自然災害に対応できる応急体制の見直しに取り組み、県協会が策定した災害応急対応時の愛称「C-DEST」も活用して地元において組織的な活動を行っている協会をアピールし、また、これまでと同様に社会貢献活動も継続して実施し「地域に信頼される」建設業を目指します。

 また、地域の基幹産業である建設業が健全で安定した経営を実現し魅力ある建設業へと変わっていくため、協会として「働き方改革」における労働条件の改善、女性の更なる活躍に向けた職場環境の整備などの活動に必要な情報を積極的に発信し、発注者に対しては社会資本整備の着実な推進のための安定的・持続的な事業量の確保などの要請を継続的に実施して参ります。
 
 今後とも、皆様方のご指導ご協力をよろしくお願い申し上げます。


令和5年4月
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