会長挨拶

一般社団法人 静岡建設業協会

 会長 市川 照



 日頃より当協会の事業活動に対し、格別のご支援とご理解を賜り、誠にありがとうございます。
 令和4年度がスタートするにあたり、当協会を代表してご挨拶申し上げます。

 一昨年より続く新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により社会経済活動の制限が長期化し、建設業界においても「ウッドショック」による資材の高騰や「半導体不足」による住宅設備の調達などにも大きな影響を受けています。
 昨年10月以降は感染状況も一旦落ち着きを見せましたが、年明けからは新たな変異株による感染が急速に拡大し、新型コロナウイルスとの闘いは長期化が避けられない状況となっています。
  しかし、このような中でも地域の基幹産業である建設業が健全で安定した経営を実現し魅力ある建設業へと変わっていくためには、直近では令和5年4月に迫った長時間労働の是正や週休二日制の推進等の労働条件の改善に取り組み、長期的にはICT 施工などの取り組みを通して若手人材の確保・育成、生産性向上などを図っていくことが求められています。

 また、近年の気候変動の影響により自然災害が多発し、昨年7月の熱海の土石流災害では多くの尊い人命が失われました。
  このような災害発生時の活動では警察や消防、自衛隊ばかりがマスコミで報道され注目が集まりますが、実際には地域の建設業がいち早く駆け付けて土砂の撤去などの緊急対応を行っています。
 協会として「地域の守り手」である建設業が正しく評価されるようアピールしていく取り組みも重要と考えます。

 地域建設業は、これまで住民の安心・安全を守る「地域の守り手」として社会的使命を果たしてきましたが、今後は「地域の創り手」として、住民が豊かで持続可能な生活を営むために必要な社会生活基盤整備の担い手としての役割も求められています。
 協会として、これら地域建設業に求められる役割を果たすべく令和4年度事業として、発注者に対して社会資本整備の計画的な推進のための安定的・持続的な事業量の確保、中長期的な担い手確保対策等支援策の更なる拡充などの要請を継続的に実施するとともに「働き方改革」関連の情報提供を積極的に発信して参ります。
  また、「地域に信頼される」建設業として、社会貢献活動を継続して実施し、近年の甚大化する自然災害に対応できる応急体制の充実強化にも取り組んで参ります。

 今後とも、皆様方のご指導ご協力をよろしくお願い申し上げます
                    

令和4年4月
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